TOPコラム秋の味覚の栄養素
コラム
2022/10/04
秋の味覚の栄養素
余すところなく、秋の味覚を楽しみましょう!
◎さつまいも
ビタミンC⇒しみやそばかすの抑制
ビタミンE⇒がんの原因となる過酸化脂質の発生を抑える。
ヤラピン⇒切り口から出る白い乳液のようなもので、食物繊維と共に便通をよくする。
【加熱方法によって甘さが変わる?】
「レンジでチン」ではさつまいもの魅力が半減。さつまいもは、でんぷんが酵素の働きで麦芽糖に変わり、甘くなる。
この酵素の活性温度は60~70℃で、90℃以上だと働かなくなる。
レンジでは甘くなる前に火が通るため、ゆっくり加熱したものより甘さがたったの1/5に。
160~180℃のオーブンで1時間ほど焼くか、蒸し器で蒸かすのがおすすめ。
アルミホイルに包んでトースターやグリルで40分ほどでも〇
【効果的な食べ合わせ】
さつまいも(食物繊維、ビタミンC)+りんご(食物繊維、カリウム)=動脈硬化予防
◎里芋
ビタミンも多く含まれている。食物繊維が豊富なので、便通改善につながる。
【里芋のぬめりにはどんな効果がある?】
里芋のぬめり成分のうち、糖質とタンパク質が結合したガラクタンは血圧を下げ、動脈硬化を予防し、血中コレステロールを下げる効果が期待できる。
ぬめり成分は、胃や腸などの消化器官の粘膜を保護し、肝臓の強化に役立つ。
【効果的な食べ合わせ】
里芋(ガラクタン)+豚肉(タンパク質、ビタミンB1)=動脈硬化予防
◎しめじ
ビタミンD⇒カルシウムの吸収を助ける。
食物繊維、酸性多糖⇒コレステロールを下げ、便秘解消や肥満予防、動脈硬化にも効果あり。
【いいことだらけ!冷凍きのこ】
ローカロリーでありながら、栄養豊富なきのこ。生のきのこにはほぼ旨み成分はない。
旨みが出るのは、きのこの細胞が壊れた時。きのこを冷凍すると、水分が膨らんで細胞壁が壊し、RNA分解酵素という酵素が働いて初めて旨み成分をつくりだす。
冷凍した時と、調理するときの2度、この酵素が働くには「グアニル酸」「アスパラギン酸」などの成分が3~4.5倍アップする。
※解凍すると旨みや水溶性ビタミンが流出するため、凍ったまま使おう!
【効果的な食べ合わせ】
しめじ(ビタミンB1・B2)+レモン(ビタミンC)=免疫力増強
美味しく健康な身体づくりをしていきましょう。
《執筆者》
株式会社エヌ・シー・ピー エイブルスポーツクラブ岡山
フィットネスインストラクター(栄養士) 足立 美咲
※当初、里芋に含まれるぬめり成分として「ムチン」の表記をしていましたが植物全般にムチンは存在せず、表記が誤りであることが判明いたしました。お詫びして訂正いたします。